空手の初段はどのくらい強いのか?初心者も納得の初段の秘密

空手の黒帯は初段からになりますが、果たして強いのでしょうか?

黒帯を巻いていれば、みんな強そうに見えてしまいますが、一般的に黒帯はみんな強いのでしょうか?

黒帯の中でも一番下の段位になる「初段」はどのくらいの強さを秘めているのか気になる所です。

この記事では、初段までの道のりと、初段がどのくらい強いのかについて検討していきたいと思います。

初段の意味と位置づけ

空手における初段は、一般的に基本技を十分に習得したといえる人が、初段を取得して黒帯を巻くことを許されます。

初段に到達したということは、空手の基礎が出来た事を意味します。

言い方を変えると、「基礎」が出来るようになっただけで、本当の強さはこれから磨かなければならないという事でしょう。

また、初段は技術面だけでなく、空手の精神面や礼儀作法についても一定の理解を深めた証とされます。

そのため、空手の初段は、単に「強さ」だけが評価されるわけではなく、技術と精神の成長を示す結果となります。

黒帯取得までの道のり

空手の黒帯、つまり初段を取得するまでは、一般的に週に数回の稽古を数年間継続することが必要です。

道場や流派によって異なりますが、多くの場合、級位から段位への昇級・昇段試験を通じて進む過程があります。

昇級審査や昇段試験は年に数回行われています。

早ければ3年くらいで初段に到達しますが、一般的には5年くらいかかるものと思っておいた方が良いでしょう。

試験では形や組手の技術が評価されるほか、心構えや礼儀、集中力といった精神的要素も重視されます。

初段になるために必要なスキル

初段を取得するためには、まずは空手の基本動作(立ち方、突き、蹴り、受け)の正確さが重要です。

基本動作は初段の後、二段・三段と段位が上がっていく中でも確認されるもので、いかに日頃の稽古を正確に出来ているかが問われます。

次に形の審査があり、形を通して一連の基本的動作が応用できているかが確認されます。

初段の審査ではないのですが、三段以降になってくると、形の中の動きが持つ意味や使い方を理解出来ているか質疑応答があります。

最初の内から、そういうところも意識して練習していくと良いでしょう。

また、組手試験では技術の実践応用力がみられます。

特に初段では、相手の動きに応じて基本に忠実にかつ適切に対応できる能力が重視されます。

空手の初段はどのくらい強いのか?

初段の取得は、基本的な技や型、組手技術を習得した証です。

しかし、流派や道場によって試験内容や基準が異なるため、強さの尺度には一定の幅があります。

昇段審査では、組手の試験が含まれており、ここで実際の対人・対戦能力が確認されますが、単純な強さだけでなく、空手の原則を理解して動けるかどうかが重要視されているため、単純に黒帯取得者が強いのかという点では何とも言えないのが実情でしょう。

また、空手初段では、個人のバックグラウンドが大きく影響を与えるため、実力にも個人差が生じます。

練習量や練習の質、または個人の能力やセンスによっても強さが変わるので、空手初段くらいでは初段取得者の全員が強いとは言い難いでしょう。

空手初段の人の中には、演武や型を中心に練習した人もいれば、組手に集中したトレーニングを多く積んだ人とでは強さにばらつきが出るでしょう。

さらに、流派や試験内容の違いも実力のばらつきに関連します。

ある流派では実践的な組手を重視する一方で、別の流派では型を中心とした試験が行われることもあるため、初段でも強さに差が現れることも珍しくありません。

空手初段は強いのかと聞かれると、「強いかは不明だが、弱くはない。」というのが僕個人の解答になります。

しかし、初段ではまだまだ強さにばらつきがあるため「強い」とはいえませんでしたが、空手の高段者は間違いなく「強い」です。

高段者になるには長い年月の鍛錬が必要だからです。

初段であれば最短3年で取得出来ますし、5年間真面目に練習に取り組めば、ほとんどの人が取得できるでしょう。

初段の取得でようやく空手道のスタートラインに立てたと言っても過言ではないでしょう。

なので、空手の初段は空手家としてはまだまだ発展途上となります。

初段の技術と精神面の成長

空手初段の取得を目指す過程では、単なる技術的な向上だけでなく、精神面での成長も重要な要素となります。

初段に求められるのは、単に基本技や型を習得するだけではありません。

初段の審査が受けられる頃合いになれば、基本技や形、組手などの練習で自然と「継続力」や「忍耐力」が育まれています。

練習もせずに初段にはなれないので、初段を取得できる頃には精神力も鍛えられているわけです。

自己成長の過程で、ストレス耐性やレジリアンス能力も磨かれますので、単純な肉体的強さだけでなく、「平常心」や「冷静さ」、「見切り」「往なす」などの能力も必然的に身についてきている頃合いでしょう。

武道は初段の取得が最初のゴールに設定される事が多いですが、それは初段を取得する過程において、肉体的にも精神的にも成長し、素人の域を脱した事が言えるからでしょう。

まとめ

空手の初段が強いのかどうかについて考察してきました。

結論は、「必ずしも強いとは言えないが、弱くはない」という事でしょう。

ただ、初段を取得するまでの過程で、肉体的にも精神的にも成長している事は間違いないので、空手を始める前後では、間違いなく「強くなった」と言えます。

何を持って強いのかというのもありますが、対人スキルもある程度身についてはいるはずです。

ただ、空手の初段になった時には、強くなった気になるよりかは「初段なんてまだまだだな」と思う人の方が多いと思います。

しかし、黒帯を巻いていると強くなった気がするのも事実。

初段を取ったからと奢ることなく、もっと上を目指して自己鍛錬に励みましょう。

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