
空手の帯といえば、やっぱり黒帯。
カッコいいですよね。
帯の色で他に知っているのは初心者の白帯でしょうか。
実はこの他にも帯の色はあり、様々な色の帯を経て黒帯へとなります。
その他の帯はどんな色があり、どんな意味を持つのでしょうか?
この記事では帯の色の順番と意味について解説していきたいと思います。
帯の色の順番
帯の色は空手だけではなく、柔道や合気道など帯を締める全ての武道で一定の共通点があるようです。
帯の色の順番は流派や団体によって多少違いがありますが、初心者は白から始まり、色帯を経て茶帯→黒帯となっていくのは共通しているようです。
帯の色で実力が完全に分かるわけではないのですが、茶帯くらいになってくると空手家として、風格が出てくるように思います。
色帯の順番は流派によって様々なので、一例として日本空手協会の場合をご紹介します。
無級~8級【白】→7級【黄】→6級【緑】→5級【水色】→4級【紫】→3~1級【茶色】→初段以上【黒】の順になっています。
その他の流派や団体なども調べましたが、おおよそこれに近い順番になっています。
黒帯までは最短でも3年はかかります。
コツコツ真面目に続けていれば、5~6年ほどで黒帯に到達できるでしょう。
帯の色の意味
白帯は「まっさらな状態」を意味しています。
初心者は、まだ何も知らない真っ白な状態からスタートです。
少しずつ練習を積み重ねていく事で、様々な色の帯を経由して黒帯へと進んでいきます。
最初の方は黄色やオレンジの帯など明るい色の帯で、緑や水色に進み、紫や茶色など褐色系の色を経て、黒帯になります。
黄色やオレンジなどは太陽を連想させ、元気で活発な様子をイメージしていると言われています。
そこから緑や水色の自然色を経て、土を連想させる茶帯に進みます。
茶帯まで来ると土台がしっかりしてきたという事での色だとも言われています。
そして初段になると、「何物にも染まらない色」として黒帯になるわけです。
帯の色の意味を考えてみると、徐々に地に足がついてブレない状態となっていく成長段階を表している様に思います。
しかし、有段者になったからスゴイというわけではありません。
僕の師範は『初段でやっと空手の「か」の字が分かるようになった。』と言われていました。
奥が深い空手の基礎が身に付いた証が黒帯であり、ある意味ではここからが本格的なスタートという事になります。
帯の色を変える意味
昇級によって帯の色を変えていく意味は、「レベルに応じた指導をするため」です。
帯の色でその人の進捗状況が一目で分かるため、その時期に必要な指導が行えます。
そういう意味では帯の色で一定の強さが分かるとも言えそうです。
しかし、帯の色が上だからといって必ず強いとも言えないのも事実。
空手歴が短くても熱心に取り組む人もいれば、長い年月をかけながらマイペースで進む人もいます。
昇級や昇段には興味がない人もいます。
帯が一定の基準であるのも事実ですが、帯の色で全ては判断できません。
ただ、空手をやるからには「黒帯」の取得が一つの目標となる事でしょう。
「以前に空手をやっていた。」と色帯でやめた人が言っても、説得力がありません。
やはり胸を張って「空手をやっていた。」と言えるのは黒帯からになるでしょう。
黒帯を締めて、ようやく空手家として一人前と認められます。
黒帯になるために必要な事
実は、黒帯になるために特別に強くなる必要はありません(伝統派の場合)。
基本の立ち方と技がしっかりでき、形もきちんと理解して行えれば、初段の審査はさほど難しくない内容になっています。
普段の稽古を真面目に行い、毎日少しで良いので自主練にも励む事を地道に5年ほど継続すれば誰でも黒帯は取得できるものと思います。
黒帯を取得すると、やっと上級者の仲間入りができ、そこからさらに教えてもらえる内容も増えます。
まとめ
帯の色の意味と順番は各流派で多少の違いはありますが、ほぼ同じです。
初心者は白からスタートし、徐々に明るい色から暗い色になっていき、熟練者は黒帯となります。
帯の色を分けるのは、その人のレベルがある程度把握できるためだと考えられますが、運動が得意な人や苦手な人、様々な人がいるようにレベルも一概には分かりません。
ただ、黒帯までなってくると空手家としては一段落といったところでしょう。
どうせ空手をやるのであれば、黒帯の取得は目指したいところですね。