
空手の昇級審査8級受験。
8級になると少し空手に慣れてきた頃でしょう。
普段からしっかり練習に励んでいる人は大丈夫です。
8級受験からは移動基本が審査の内容になります。
立ち方と運足(足の運び)が重要です。
この記事では8級受験の審査内容と合格のためのポイントを解説していきます。
8級試験内容
8の試験内容は以下になります。
・中段順突き(前進)
・上段揚げ受け(前進)
・中段外受け(前進)
・下段払い(前進)
・後屈手刀受け(前進)
・前蹴り(閉足立ち)
形:平安初段
組手:5本組手(上段順突き、中段順突き)
8級受験からは基本技は移動基本となり、形と組手も審査に入ります。
無事に合格できたら、晴れて白帯卒業となります。
それでは白帯卒業のために審査のポイントを確認していきましょう!
移動基本
・中段順突き ・上段揚げ受け ・中段外受け
ポイントは前進するときの運足。
前屈立ちから足を半円描くように前にすり出します。
運足の注意点は、「踵を浮かさない」「腰の高さは一定に」です。
8級の段階ではそこまで厳しくみられるわけではないのですが、今後のために最初から注意して練習しておくのが良いでしょう。
変な癖がついてしまうと、それを直すのに時間がかかってしまいますから。
基本の運足が出来たら、各技と組み合わせます。
中段順突きでは、後ろ足をしっかり脚を締め(膝を伸ばし)、正身で突きを出します。
上段揚げ受け、中段外受け時にも後ろ脚の締めを行うと同時に半身になり受け技を繰り出します。
・下段払い
下段払いは8級の審査だけ。
前屈立ちで前進しながら下段払いを行います。
前述した前屈立ちの運足が出来ていれば、そんなに難しくありません。
下段払いする側の手は反対側の耳の横に置き、もう一方の手は拳を握り(甲上向き)、前方に出しておき、前屈立ちとなると同時に耳横から下段に肘を伸ばしながら払い受けをし、反対側の手は引手をとって、同側の帯の横に持ってきます。
下段払いの拳の位置は、前側に出している脚の膝上で、拳一個分の隙間があると良いでしょう。
・後屈手刀受け
前進しながら後屈立ちが初心者にはなかなか難しいです。
しっかり練習しておきましょう。
後屈立ちは前足と後ろ足の向きが直角になるようにして、後ろ足7の前足3の割合で体重をかけます。
後ろ足を一度前足横に並べるように運び、この時には手刀受けする手は首の横、受け手の方は前方へ甲を上向きにして前に出しておく。
後ろ足の踵を中心に足先を外側に向けると同時に、反対の足は前方へすり出す。
この時に手刀を切り払うように前に出します。
前進しながらの手刀受けは体重移動が難しく、どうしても前足よりに体重がかかり後屈立ちが崩れてしまう事が起こりやすいです。
後ろ足側の踵を中心に動くことと、後ろ足の股関節を曲げるようにして重心をその場に落とすイメージで運足を行う練習をすると上手になります。
【形】平安初段
平安初段の詳しい解説はこちらの記事で紹介しています。
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【組手】5本組手
8級から組手も審査項目に入ります。
最初は5本組手から。
5本組手は攻撃側と受け側に分かれて、攻撃側が5本連続で技を繰り出します。
受け側は相手の5本全ての攻撃を受け、5本目で返し技を行います。
審査は「上段順突き」と「中段順突き」です。
審査の見どころは、相手と対峙しても突き技を基本通りに出来ているかと、相手の攻撃をしっかりと受けられるかです。
攻撃側、受け側両方とも行います。
攻撃側の時は、移動基本通りに相手の上段、中段に順突きを行います。
上段は相手の鼻(人中)を、中段では相手のみぞおち(水月)付近を正確に突くことができれば大丈夫です。
受け側は、上段順突きは下がりながら揚げ受け、中段順突きは下がりながら外受けをします。
5本突きが来るので、5本目を逆突きで返します。
審査のポイントは、攻撃側であれば目標にちゃんと技を正確に打てているか、受け側は相手の突きに対して受けられているかと、返し技の逆突きが正確に出せているか。
基本通りに出来ていればそんなに難しい事ではありませんが、組手は相手との間合いも重要です。
近すぎず、遠すぎず自分の手が相手に届く位置で5本組手は行いましょう。
まとめ
8級からは移動基本となります。
前屈立ちや後屈立ちなどの立ち方をしっかりとできるようにして臨みましょう。
形の審査は平安初段。
一番基本の形になり、7級受験も平安初段が審査対象です。
組手は5本組手で、正確に相手への攻撃を繰り出し、受けもしっかり行えるようにしておきます。
しっかり練習しておけば、まだそんなに難しい事はありません。
次の7級審査からは念願の色帯となり、晴れて白帯卒業となるので頑張りましょう。