
「空手をやりたい!」
その気持ちが大切です!
大人になって新しく何かを始めるとなると、子供の頃と違って少し勇気がいりますよね!?
その気持ち分かります。僕も大人になって空手を始めたので。
実際に始めるまでは照れや恥ずかしさから「大人で白帯って恥ずかしい」やら「うまく出来なかったらどうしよう」など考えていたのを思い出します。
今だからこそ言えますが、ハッキリ言って誰もそんな事思っていません!
そう思っているのは自分だけです。
空手をやっている人は好きでやっているわけで、自分の好きな事に興味を持ってくれる人が増えたらどう思いますか?
嬉しくなるでしょ!!
さぁ、安心して空手を始めましょう!
冒頭から力が入ってしまいましたが、結論は「空手をやりましょう!」です。
この記事では、空手を大人から始めたい人が気になるであろうメリット、デメリットを挙げ、始めるか悩んでいるあなたの後押しをしていきたいと思います。
大人になって空手を習うメリット
まずは、大人になってからでも空手を始めて良かった事を挙げていきましょう。
・運動習慣が身に付く
・身体機能がレベルアップ
・いざという時の護身術
・自信がつき自己肯定感が上がる
・ストレス発散
・自分と向き合う時間が持てる
順に深堀していきます。
1運動習慣が身に付く
大人になると仕事に家庭にと忙しく、なかなか自分の時間を取ることができません。
WHOでも1週間に150~300分(2時間半~5時間)運動した方が良いと定義されておりまず。
しかし、頭で分かっていても、意識的に時間を作らない限りは運動できない人がほとんどでしょう。
空手を始める事で、まず練習日に確実に運動するようになります。
それだけでも週に2回、1時間ずつ練習があるとすれば、これで2時間。
空手の練習には道具や広い場所は必要ありません。
その場で突きや蹴り、受けなどの基本動作を反復練習するのも良いですし、形を行うのにもさほど場所を取りません。
一日15分を毎日取り組めば、1時間半以上は運動する機会となります。
練習日の運動時間と合わせて3時間半ほどになります。
自分の健康のために投資する時間としてはかなり良い方だと思います。
2身体機能がレベルアップ
空手には様々な動きや立ち方があります。
やってみると分かりますが、簡単そうに見える動作もやってみると意外と難しいものです。
普段やらない動きを正確にしようとすることは、普段使わない筋肉の使い方をしますので、それ自体が身体に良い刺激になります。
ただ筋肉をつけるのであれば筋トレで十分と思うかもしれませんが、空手を行うことでのメリットはそれだけではありません。
形ではその決められた動きを正確に行おうとすることで、身体の細部の感覚を鍛える事になります。
手足の末端部分の細かな形や体幹、腰周りの使い方など身体を効率的に使わなければ一つ一つの技に力が出ません。
これには筋力だけではなく、全身をうまく使ってエネルギーを滞りなく伝えることをしなければなりません。
さらに組手の練習では、相手の動きに対して技を出したり、相手の技を受けたり返し技を出したりと瞬発力や敏捷性が身に付きます。
これらの感覚や力の伝達、俊敏性などは単純な筋力トレーニングでは培われなく、武道をする事で得られる「ならでは」のものではないのでしょうか。
3いざという時の護身術
空手を習得していくと、いざという時に身を守れる可能性が高くなります。
組手の練習をすることで対人スキルが身に付くのはもちろん、形の意味を知っていくことでも護身術は身に付きます。
形一つ一つの動作には様々なシチュエーションにおける動作が組み込まれています。
これらを練習していくことで、「もしこんな場面に遭遇したら」を事前に練習しておくわけですね。
ただ、過信しすぎてはいけませんし、出来るだけ衝突は避けた方が身のためでしょう。
実践は練習とは違いますので、うまくいかずにケガをする事もあります。
空手をやっているからといって、「かかって来い!」というのは言語道断で、あくまで平和的解決が難しく、相手が先に手を出して来たらそれに「受け」で対処するのが最善でしょう。
そういった意味からも形の始まりは「受け」から始まるのだそうです。
4自信がつき自己肯定感が上がる
大人になって何かに挑戦する機会はありますか?
年々減ってきているのではないでしょうか?
大人になって空手を始めるのは、勇気がいることです。
人間は本来変化を嫌う性質があります。
「変わる」より「変わらない」の方が楽なので、色々と言い訳をつけて「変わらない」を選択する人が多いわけです。
まずは一歩踏み出せたこと、これ自体が素晴らしい事で、自信を持っていいと思います。
空手を新たに始めると、みんなが簡単にやっている基本動作や技、形などがうまく出来ません。
最初からうまく出来る人はいないので、落ち込む必要はないのですが、大人から始めると変なプライドや羞恥心からうまく出来ない自分にいら立つこともあるでしょう。
でも、空手を続けていくと、最初は出来なかった事が出来るようになります。
そしてそれは昇級や昇段といった形でも表れてきます。
空手の技や昇級・昇段によって目に見えて自分の成長を感じられ、このような成功体験は自己肯定感を高めてくれたり、自分に自信を持てるようになります。
5ストレス発散
単純に運動習慣が身に付くことでストレス発散が出来るという利点もあります。
筋肉を動かして、汗をかく。
これだけでも十分にストレス発散が可能です。
また、空手を通して身体が強くなります。
単に筋肉がつくという話ではなくて、軸が通った身体になっていきます。
突きや蹴り技を行う時に、体幹部分はできるだけ真っすぐにしておかなければ、技が安定しません。
自ずと技を磨く事で体幹の軸がしっかり出来上がってきます。
体幹の軸が出来ると姿勢も良くなり、姿勢が良くなる事で精神面の安定やストレス耐性があがります。
空手を習熟していくことで、ストレスに強い自分が出来上がっていくのです。
6自分と向き合う時間が持てる
武道の良い所は個人のレベルに応じた課題が出てくる所です。
同じ突きや蹴りをやっているようで、白帯(初心者)と黒帯(熟練者)とでは全く違うものではあるのですが、黒帯の人が突きや蹴りに満足しているのかといえば恐らくそうではない人がほとんどでしょう。
空手だけでなく武道全般に言える事でしょうが、突き詰めれば終わりはない気がします。
その時その実力での新しい課題がどんどん出てきます。
熟練者になったからこそわかることがあって、その時だからこその課題が浮き彫りになっていきます。
自分の理想とする形を追い求めて、自分自身の身体や技にトコトン向き合う。
そうすることで自分の内面や態度、生活習慣など総合的に自分自身と向き合うきっかけになってくれると思います。
大人から始めるデメリット
ケガ
何事でもそうですが、ケガのリスクは付き物です。
空手は大きく分けて伝統派とフルコンタクトとに分かれます。
簡単に説明すると、伝統派は当ててはいけない寸止め、フルコンタクトはバシバシっとお互い当てあう空手で、有名な所で極真空手がフルコン派です。
どちらを選ぶかでケガのリスクは全く変わってきますが、伝統派の方でも時々当たってしまう事もあるので、寸止めだから絶対大丈夫というわけではありません。
しかし、ケガが少ないのは伝統派空手の方でしょう。
他のスポーツにもケガのリスクは付き物だし、かと言って何もしないのであれば、それはそれで腰痛や首の痛みなど運動習慣がない事で起こりやすいものもあるので、どちらを取るかというくらいのデメリットだと思います。
費用
道場によって月謝は違ってくると思いますが、相場としては3000円~8000円くらいのようです。
ちなみに僕が通っている道場の月謝は3000円です。
週2回練習日があって、これくらいの費用は習い事では安い部類に入るのではないでしょうか?
デメリットというほどでもありませんね。
始めるに当たり必要な物は、空手着とサポーターくらいです。
基本的に身一つでできる武道なので、他の武道やスポーツクラブよりは圧倒的に初期費用がかからないと言えます。(デメリットになりませんね。)
時間
大人から始めた場合だと仕事の都合をつけなければならず、時間が必要になってきます。ただ、一回当たりの稽古時間は2時間程度でしょうし、どうしても都合がつかずに稽古を休む場合でも、自分のやる気次第では自主練がしやすい競技だと思います。
まとめ
大人から空手を始めるメリット・デメリットについて話してきました。
本当に空手をやりたいのであれば、デメリットはほとんどありません。
メリットは
・運動習慣が身に付く
・身体機能がレベルアップ
・いざという時の護身術
・自信がつき自己肯定感が上がる
・ストレス発散
・自分と向き合う時間が持てる
など様々です。
僕も大人から始めたのですが、一歩踏み出して本当に良かったと思います。
ぜひ、興味があるのであれば初めてみましょう。